アニメ『ケイオスドラゴン』前回からシュカの戦いに入ったーと思っていたら、12話で最終回だと?!(もう1話やると思ってた)
麒麟船は出てきたけど、決着方法は予想外だったなぁ。
けど、もしシュカが壊滅して第1部完、だったら、レッドドラゴンを知らない人は呆然としたかもしれない^^;から、この予想外にハッピーエンドっぽい終わり方も良かった気がする。
てか、実際、最後の忌ブキとエィハは良かったなぁ、と思う。しみじみと。
ただ、若干気になる場面は気になった。
婁さんの言動 なぜ七殺天凌の言葉を無視していきなりスアローを狙ったか。レッドドラゴンを知ってる人なら分かるけど、そうでない人向けに台詞で説明している。けど、本来、言葉にすることじゃないと思うんだよなぁ。メタ情報が表現できるTRPGと違って、アニメは難しいね。 麒麟船 さすがに麒麟船をスアローが扱うエピソードは外せない! 操縦シーンは格好良かった。白叡さん良い人(笑)でも赤の竜に命中して、一度は赤の竜を消滅させる効果を発揮したね。すぐに祝ノリが赤の竜を再召喚したので、結果として無意味(しかしそのおかげで忌ブキの言葉が赤の竜に届くようになった?)、という形。
レッドドラゴンでは、命中する前に失敗し、スアローの力は全く成果を挙げなかったのがポイントなので、結果として無意味という事象は同じであったとしても、意味合い(面白さ・衝撃度)は全然違うと思うんだよ。 禍グラバの台詞 もし禍グラバが忌ブキから「犠牲になって」と頼まれたら、躊躇せず了承したと思う。でも禍グラバが自分から「自分の命を使え」とは言わないと思うんだよなー。
とはいえ、あの場面ではエィハ以外の選択肢を出したいところだし、そうなると禍グラバしかいないかもしれないんだけどさ^^;
(自らの命を使えって言うキャラがさすがに多すぎ^^; まぁ、戦いで命を落とす可能性があるんだから、どうせなら好きな人の役に立って死にたい、と思うのも分からんではないが)
ケイオスドラゴンのアニメ全体の感想としては、基本的にはとても良かった。
(艦これファンは艦これアニメを見て落胆したらしいが、ケイオスドラゴンはそんな事は全く無いw)
オープニング・エンディングも良かった。曲も格好いいし、背景のダイス目も良い(笑)
ただ、人物の行動を視聴者(特にレッドドラゴンを知らない人)が見て、なぜその行動をとったのか理解しにくいんじゃないか、と思った。第1話の感想のときにも書いたけど、原作を知らない人にも評価されるようなアニメを望んでいたので、その点がどうだろうか、ということだけが気になる。
うーん、昨今のアニメは視聴者に親切に分かりやすく描かれているから、密度の高いケイオスドラゴンは表現するのが難しかったかも。
(『Fate/stay night』は原作を全く知らずに見ていたけど、人物の心情も分かりやすかった気がする。あれは心情だけ表現するシーンが多かったからか?)
原作を知っている身としてやもやする点は、レッドドラゴンよりケイオスドラゴンの方がスケールが少し小さくなってるように感じられる点。
赤の竜 アニメーションがちゃちい?(何かしゃべる時に首と腕を振る動作が入るけど、いまいち) 忌ブキと対面する場では、単なる「赤」だけでもよかったかもしれない。 物理的に小さく感じられる。自分の感覚としては、ゴジラを想像していたのにキングコングだったような感じ^^;レッドドラゴンの終盤で全天を覆いつくしているといった表現があったような気がするので、そのイメージですごく大きいと思っていたせいかもしれない。
しかし大きさが40メートル程度だとすれば、アニメは正しい気がする。建物や町が大きすぎるのかなぁ?と思いつつも、何キロメートル四方という単位だろうし。リアリティーを追求すると仕方ないのか。 『GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』で出てくる炎竜は迫力があった。何故だろうと考えてみるに、無意味に首や手を動かしたりしない・羽が大きい・画面いっぱいを覆いつくしている・ブレス一息の範囲が大きそうに見える(対象が村だから?)といった感じだろうか。 狂った理由(祝ノリの影響で狂ったという設定)が原作よりも小さい。(もっとも、これは第1部向けの理由かもしれないが) 婁vsウルリーカ戦 10話の感想で書いた通り。襲うに足る分かりやすい理由があることで、狂気が感じられない。(別にケイオスドラゴンはホラーではないので、分かりやすい理由があってもいいんだけどさ^^;) 麒麟船 上で書いた通り。スアロー自身の失敗が無かったので、絶望することも無くなってしまった。 シュカ戦 レッドドラゴンではシュカが壊滅したけれども、各人の行動が1つでも違っていればああはならなかった、という絶妙のバランスが素晴らしかった。 エィハvs祝ノリ 8~11話の感想の末尾に書いた通り。原作の「真シロちゃんは、ともだち」って、すごく良い台詞だったんだけどなぁw 黒の竜 今回のあれだけで満足しちゃうの??
物語って、谷があって山があって盛り上がると思うんだけど、ケイオスドラゴンはレッドドラゴンより谷が少し浅い感じがるするってところか。
まぁこれは、レッドドラゴンが素晴らしすぎるということにしておこうw
なんか、ケイオスドラゴンの忌ブキは、キャラメイクをやり直したそうで。それで原作と全然異なる能力を持ってるんだね。
忌ブキ以外は能力的には大きな変化は無いと思う。
で、忌ブキに関するストーリーだけを見ると、テーマは能力の使い方と葛藤であり、分かりやすい。
もしアニメで忌ブキだけを主人公にして表現し、スアローや婁の扱いを小さくしていれば、もっとシンプルで分かりやすいアニメになったのではないかと思う。
が、もしそうだったら、原作ファンからは非難轟々・暴動が起きること間違い無しだねw
個人的に悔しいのは、『Fate/stay night』や『がっこうぐらし』では原作を知っている人がドヤ顔で実況していたのに、ケイオスドラゴンでは原作を知っていても話が違いすぎてドヤ顔できなかったことだ(爆)
レッドドラゴンをそのままアニメ化してもよかったんじゃないかなw (ぜひOVAでも(笑) 婁が黄竜の楔を使うアイデアは良かったので使ってもいいよw)
最後に、登場人物評を。
忌ブキ 原作では流される場面が長かったけど、その旅を経て成長した…という感じだった。ケイオスドラゴンでは王になると決意するのが若干唐突に見えたかも? まぁなんにせよ展開が怒涛すぎて、キツイ選択ばっかりで大変でしたなぁ^^; エィハ&ヴァル 最後ああなるとは…! これで、つながれもののうたのリベンジの機会は無くなったし、黒りんごの出番も無いなぁ。 スアロー&メリル 原作に一番近くて安心して見られた(笑) メリルのつっこみ、想像通りで良かった。(メリルの力も隠しおおせたしw) スアローの母 回想シーン大勝利! 婁震華&七殺天凌 原作と性別が変わって大丈夫か、と思っていたけれど、別に大丈夫だったw原作より多少おしゃべり(妖艶)な性格になってる気がするけど、これはこれでOK。 禍グラバ 登場したときは良かったんだけどなぁ。お茶目なところや、楽紹さんや忌ブキの行動を先読みしたところとか。それ以降では、洞察力や金力すげー!というシーンがあまり無くて残念。 シャディ&ソル 生き残って良かったw 終盤、出番を控えめにして目立たなかったのが効を奏したか(爆) 楽紹、エヌマエルさん(ハゲ様) まさか死んでしまうとは…! 真シロ まさか死んでしまうとは…!に始まり、まさか再登場するとは! ウルリーカ 良い人だったが、婁にやられるのは変えられないよなぁ。 スアローに惚れるのは意外だったが。 阿ギト 原作よりも悪い奴になってる! 祝ノリ 原作の祝ブキは大人しめで力は無いが正義感はあるという感じで、ある意味忌ブキとキャラかぶりしていたので、アニメでは全く変えたのだろう。 祝ノリはアップダウンが激しくてまさしく病んでる感じだが可哀相でもあるという、とても良いキャラであった。 物語の流れ上、死ぬのはやむなしであったが…合掌。
それで、第2部はあるのだろうか。ストーリー的には出来るかな。
婁は最後死ななかったけど、勾玉がくっついたので、わくわく天凌ランドへは繋げられそう。
(第1部で死んで、最後に突然還り人になって復活!した絵で第1部終了、という衝撃のシーンを想像していたのだがw)
スアローが使った黒の楔で作られた国家魔術圏が消失するのはタイムラグがあるから、第2部でそれが現れるのは良さそう。
忌ブキは王になっちゃったので、喰らい姫がどう絡むのか?
エィハの行動理由はどうなるのか?
親友のジュナから新しいうたを教わることは無いだろうなぁ。
(阿ギトを狙う必要が出てくれば、黒りんごが出てくるか?ジュナとの葛藤が話に出来る?でもジュナのこと覚えてるのか?)
てーかそもそも赤の竜は正気に戻ったわけだが、どうなる(どうする)んだろう?